安産祈願のための『戌(いぬ)の日』ガイド 2025年版
戌の日とは?
日本では古くから妊娠5ヶ月目に入って最初の戌の日に安産祈願に行く風習があります。十二支(子・丑・寅・・・)は年だけでなく日にちにも当てはめられており、「戌」の日は12日に1度巡ってきます。土用の「丑(うし)の日」と同じ考え方ですね。
犬はお産が軽く、たくさんの子どもを産むことから安産の象徴とされています。その特性にあやかって安産を願う儀式として定着してきました。
戌の日の帯祝い
正式には『戌の日の帯祝い』といい、安産の祈祷が可能な神社やお寺でご祈祷をしてもらい、腹帯を巻いてもらいます。ご祈祷料の中に腹帯代が含まれている場所も多いです。
腹帯はあまりきつく締め付けることはおすすめできませんが、お腹の赤ちゃんを温め、母子の意識をつなげる大切な役割があります。最近では機能性と肌触りの良い現代的な腹帯も多く販売されていますので、ご自身に合ったものを選ぶとよいでしょう。
2025年の戌の日カレンダー
| 月 | 戌の日 |
|:—:|:—|
| 1月 | 12日(日)、24日(金) |
| 2月 | 5日(水)、17日(月) |
| 3月 | 1日(土)、13日(木)、25日(火) |
| 4月 | 6日(日)、18日(金)、30日(水) |
| 5月 | 12日(月)、24日(土) |
| 6月 | 5日(木)、17日(火)、29日(日) |
| 7月 | 11日(金)、23日(水) |
| 8月 | 4日(月)、16日(土)、28日(木) |
| 9月 | 9日(火)、21日(日) |
| 10月 | 3日(金)、15日(水)、27日(月) |
| 11月 | 8日(土)、20日(木) |
| 12月 | 2日(火)、14日(日)、26日(金) |
※十二支では「戌」の日は12日ごとに巡ってきます。
※妊娠5ヶ月(16週から)に入って最初の戌の日に安産祈願をする習わしがあります。
2025年におすすめの安産祈願スポット
安産祈願は全国各地の神社やお寺で受けることができます。以下は特に安産祈願で有名な場所です:
関西エリア
京都では・わら天神宮・御香宮神社
大阪では・住吉大社・中山寺
滋賀では・日吉大社・石山寺
最寄りの神社・お寺でもご祈祷を受けられるところが多いので、事前に電話などで確認してみるとよいでしょう。2025年は混雑が予想される施設もありますので、予約制のところは早めに予約することをおすすめします。
安産祈願の準備と注意点
- 服装**:参拝しやすい服装で。正装の必要はありませんが、清潔感のある服装が望ましいです。
- 持ち物**:初穂料(祈祷料)と身分証明書。腹帯は神社で購入できることが多いです。
- 時間**:祈祷は30分〜1時間程度かかることが多いです。余裕をもって訪れましょう。
- 体調管理**:長時間の移動や立ち座りが多い場合があるので、体調に合わせて計画しましょう。
最も大切なのは、赤ちゃんが無事に生まれてきてほしいという気持ちです。ご自身の体調と相談しながら、無理のない予定で行かれることをおすすめします。
「案ずるより産むがやすし」ということわざもありますが、周りの人の祈りに守られながら、安心して出産の日を迎えられますように。